カシミアさん
こんにちわ。
起業家の歩みを通じて、構築したビジネスモデルや起業のきっかけなどのエピソードをまとめているサイトです。
今回、ご紹介する本は
「起業家のように考える。―ゼロからはじめるビジネス成功の方程式」 。
この本は、ビジネスや自分の事業を立ち上げるに際し、
先人たちがどのように起業したのか。
今最も勢いのある日本の起業家と、テレビ「朝生」でお馴染みの、
田原総一郎さんがインタビュー形式でまとめられた本になります。
起業家の力強い言葉とともに、ご紹介していきたいと思いますので、
興味を持っていただいた方は、ぜひご覧ください。
C Channel社長: 森川亮氏 略歴
1967年。神奈川県生まれ。
1089年筑波大学卒業後、日本テレビに入社。
コンピューターシステム部門で
本格的にコンピューターを学ぶ。
1999年、青山学院大学大学院で、MBA取得。
2000年日本テレビを退社し、ソニーへ入社。
2003年ブロードバンドのキラーコンテンツは
オンラインゲームと確信し、
ハンゲームジャパン(現LINE)に入社。
2007年社長に就任。
2011年東日本大震災後の6月に大ヒットアプリ「LINE」をスタート。
2015年LINE社長を退任し、スマートフォン向け
縦型動画サービスを提供する C Channelを設立。
その後、主著「シンプルに考える」
「ダントツにすごい人になる」
「すべての仕事は10分で終わる」などを出版。
目次
絶頂期にLINEを辞めた理由は?
2011年東日本大震災後の6月にスタートさせた「LINE」は、
国民的大ヒットアプリまでに成長。
今でもメッセンジャーアプリとして確立し、
日本でのシェアは取っていましたが、
収益に目を向けると欧米に注力する必要がある。
だが、この大所帯を率いて新たなビジネスを展開するのは
なかなか難しい。
そこで、LINEの代表取締役の退任を決意し、
新たな挑戦をすることにしたそうです。
C Channelとは?
スマートフォン向け縦型動画サービスを提供するC Channelを設立。
一言で言うと、女性向けの動画ファッションマガジンです。
ファッション、グルメ、コスメ、トラベルなど
女性誌で取り扱う情報を動画コンテンツとして
配信していくというもの。
若い女性に特化した理由として、
新しいものに対する反応のよさ、と森川さんはいいます。
「これ、いいね」という素直に反応し取り入れられる
感度を重要視し、若い女性をターゲットとした
動画メディアを立ち上げました。
2015年で動画コンテンツの可能性を見出す
モデルさんやタレントさんがスマートフォンで
撮影し更新していくスタイルで、
当時ブログが主流でしたが、
それを動画で届けるというものです。
今はYouTubeやインスタでコスメや
ファッションを紹介する人は
多いですが、いち早く動画コンテンツの可能性に期待し、
それを形にするスピード感も、
見習うべきところですよね。
C Channelのビジネスモデル
ホリエモンこと堀江貴文さんが提供している会員制グルメアプリ、
テリヤキは有料ですが、C Channnelはオープンで無料。
YouTubeやメディアコンテンツの王道は動画や媒体に広告を
つけるスタイルですが、
C Channelは違う角度で収益化を図っています。
いわゆるコマーシャル的な立ち位置ではなく、
企業自身が情報配信し、C Channelがサポートするビジネスモデルだそう。
企業がコンテンツをつくって、それをモデルさんやタレントさんが
取材に行ったり、C Channel運営陣が動画制作を行うなどの
アプローチで収益化しようと考えています。
YouTubeとの差別化戦略
動画コンテンツの筆頭はYouTubeですが、
先ほど記したビジネスモデルの違いだけでなく、
セグメントやブランディングにも重きをおいています。
YouTubeはいろんな人が動画を自由にあげられる、
見られるという、動画の大衆化を実現していますが、
C Channelのターゲットは若い女性向けと明確。
そのため、企業側もよりセグメントされたターゲットに
対して訴求できるため、C Channelでコンテンツを
持つことは、他にない付加価値となると考えるでしょう。
グローバルを見据えて
C Channelは現地から動画をあげてもらい、
世界各地からの
情報発信を狙っています。
日本のいいものを発信すれば、
インバウンド需要が期待できますし、
海外の良さは現地に居住する人が紹介する方が
より信頼性のある情報を提供できるのは、
と森川さんはいいます。
ここから、本には記載されていない内容ですが、
C Channelは国内F1層を中心に月間3000万回以上、
84万時間の再生がされています。
「C CHANNEL」を中心にしたメディア事業では、
ネイティブ動画広告、純広告/アドネットワーク、
イベント開催(1社単独2日間で500万円から)、
サンプル販売、動画制作など幅広いビジネスモデルに
現在育て上げていています。
2019年3月期では、セグメント別に見た
事業の主力はeコマース事業で、
売上高は52億5700万円。
次いでメディア事業が13億9400万円、
海外事業が8000万円という構成で、
年々成長してきている事業として今後も注目ですね!
まとめ
国内シェアのみならず、アジア圏まで
利用されるようになったLINE。
そこに満足せず、新たなチャレンジと行動力を
実績という形で今現在も育てている森川さん。
「ゼロからビジョンをつくる」
アプローチ手法についても
別途綴られていますので、
このレビューを見て読みたいな、と思った方は
本書「起業家のように考える。―ゼロからはじめるビジネス成功の方程式」
を手に取ってみてください。
最後まで、愛読いただき本当にありがとうございます。
今後も皆さんにとって、有益な情報を
定期的に提供していきたいと思いますので、
引き続きご覧ください。